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かつて自分が住んでいた町に、秋末誠治は5年ぶりに戻って来た。思い出すのは、幼なじみの市倉さくら。 小学生の頃からずっと好きだったが、5年前の引っ越しの日まで、ついに告白することはできなかった。 (彼女に、今度こそ打ち明けるのだ………) 誠治は、そう固く決心していた。 転入した学園は偶然にもさくらと同じクラスだった。久しぶりに会うさくらに、自分の想いが少しも変わらないことを誠治は改めて確認する。 しかし、再会の喜びも束の間。誠治は、彼女にはもうすでに、付き合ってる彼氏がいることを知ってしまう。 その彼氏とは、誠治の先輩である、かつての親友・臙児だった。さくらは無邪気にも2人の仲を応援して欲しいと誠治に言うのだ。 「ただの友達でなんかいられない……」 悩んだ誠治は、とにかく自分の気持ちだけは告げて、せめて吹っ切ろうと決意する。 だが、緊張して登校したその朝、さくらは学園に来なかった。彼氏と2人、交通事故に巻き込まれてしまっていたのだった。 さくらが怪我をしたと聞いて、主人公は慌てて病室へと駆けつける。心配する誠治の声を聞いた、さくらの言葉、それは……… 「臙児……?」 彼氏の名前だった。さくらは、事故の影響で目が見えなくなっていたのだった………。




