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季節は冬。もうすぐ2月に入ろうとしている頃。 主人公・三郷朱里は、アパートの庭で季節外れの蝶を見つける。 それは絵にも描けないほどに美しい、瑠璃色に光輝く不思議な蝶だった。 しかしながらその煌びやかな翅は残酷なまでにちぢれてしまっていて、蝶は飛び立つこともできず、すがるように、枯枝にしがみついていた。 ただじっと命尽きる瞬間を待つばかりだったこの羽化不全の蝶に『碧』と名付け、朱里は暖かく保護することにする。 ――その翌日。 家に帰ると、見知らぬ女の子が部屋の中で倒れていた。 一見、自分と同じ年くらいの女の子―― どこか見覚えのある瑠璃色柄の羽がついたドレスを身に纏い、なぜか周囲には虫かごの破片が散らばっていて…… 『私の名前は『碧』。あなたのことが一瞬で好きになりました』 目が覚めた彼女は耳馴染みのある名を名乗ると、朱里に真っ直ぐな愛情を伝えてくる。 そして、彼女は不思議な能力を持っていた。 それは“絶対に外れない未来予知”―― 助けてくれたお礼にと主人公を占ってみたところ、衝撃の答えが返ってくる。 『……とても残念なことを言うようだけど。 ――君はどうやら、9日後に死んでしまうみたい』 保護した蝶が、人間の女の子になって―― ――突然、余命宣告をしてきたのだった。







