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「あれ? そんなピアス付けてたっけ……?」 「え、あ…そうなの。 似合わないかな」 照れくさそうに言うのは、付き合って半年になる初めての彼女。 俺は慌てて全力で否定する。 今日は特別な日だから朝から雰囲気が悪くなるのは困るんだ。 「ねぇ今日さ…… うち、来ない」 「…あ、ごめん。 今日も用事があって」 付き合って半年記念のパーティーでもしようかと思っていたのに断られてしまった。 最近、こういうことが多い。 彼女に何か用事があって、お互いの時間が合わないことばかり。 でも…仕方ない。 じゃあまた今度ね、と笑って俺は誤魔化す。 けれど、彼女の趣味じゃない、俺のでもない…妖しく光るピアスが…… どうしてか俺を不安にさせるんだ……。



