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5月も半ばを過ぎる頃、初夏の風薫る『創幹院大付属』を舞台に、2週間の教育実習が始まる―― 創幹院大学の4回生・朝倉芳樹。普通に恋愛すれば、好みの女性と幸せになれそうな男。しかし、彼には危険な性癖があった。『たとえ好きな女が相手でも、凌辱じゃないと満足できない』……公言すれば、犯罪者予備軍扱い嗜好。この危険な欲望を隠して、(表向き)真っ当な人生を歩んできた芳樹は、ある出来事をきっかけに、大変に都合の良い道具を手に入れた。 『匂いを嗅いだ女(だけ)が発情して、男を欲しがる粉』……粉の効果で発情させられた女は、当人には理由が分からないまま、男を求めて喘ぎ悶える。怪しさと胡散臭さが漂う媚薬だが、その効果だけは疑う余地がない。全くその気のない女を、思うが侭に発情した牝に仕立て上げ、存分にその肢体を貪る芳樹。だが、やがて彼は違和感を感じ始めた。 『もっと、泣き叫んでもらわないと、凌辱した気分になれないな……』 芳樹が媚薬の効果に疑問を抱いたその時から、幸福な快楽に支配されていた女達は、真の凌辱を味わうことになる……








