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物語
時は江戸───。
代官である「柴田左門」は、「大黒屋利兵衛」と手を組んで悪事に手を染め、私腹を肥やす日々を送っていた。
しかしそんなある日、密偵が調査に入った可能性があるという報告を耳にする。
「───お代官様、ここはひとつ罠を仕掛けてみては?」
「密偵を炙り出そうというのか?」
「密告者を募るのも良さそうですな───そのための資金繰りは、無論私めにお任せいただければ」
「フフフ、よかろう───そちも悪よのぅ、大黒屋」
「いえいえ、お代官様ほどでは・・・フフフ───」
自らの安寧を守るため、左門はさっそく利兵衛と共に計画を練り始めた───。
