ねとって女神　ネオ

時は古代、場所は古代ギリシャの色濃いアルゴス王国の、「ヘスキアの町」。 魔物を退治するために、勇者ペルセウスの率いる世界最強パーティがヘスキアの町にやってきた！ ……しかしその魔物とは、ほかならぬ主人公のことである。 魔物「ゴルゴン」の血を引く主人公は、ヘスキアの町でひっそりと、ひとりさびしく暮らしていた。 数年前、彼の母親である魔物メデューサは、勇者ペルセウスに退治された。 主人公は母を失うこととなり、父である海神ポセイドンまでにも忌み嫌われ見捨てられてしまった。 唯一、好意的に接してくれていた愛しの女神アンドロメダも、今では勇者ペルセウスの妻になってしまっている。 ただ普通に生きていきたいだけの主人公であったが、町では、黒い髪に黒い瞳が災いし、人々からは髪の毛が動く化け物として嫌われていた。 そんなある日、日々の人々からの嫌がらせに対し、積もりに積もった怒りがついに爆発してしまった。 その勢いで、主人公の中で眠っていたゴルゴンの力が発揮され、町の人を石に変えてしまうという事態に！ しかも、狙って石に変えたわけではないので、自分ではどうやったのかさっぱりわからないという始末。 そして、この事件を聞きつけた勇者ペルセウスが、主人公を討伐するためにやって来たのである。 母だけでなく自分までもが、人々に害する事は何もしていないのに、ただ「魔物」というだけで退治されようとしている理不尽さに、主人公の心には、怒りの気持ちが燃え立ちはじめる。 人間が憎く、自分を捨てたポセイドンが憎く、神が憎い！何より、母の仇であるペルセウスへの憎しみは募るばかり。 その時から、「復讐」という2文字が、確実に主人公の心へ刻み込まれた。 一方、主人公を退治するために町にやってきたペルセウス一行は、人々に大歓迎された。 彼の傍らには、光り輝く3人の強力な女神たちがいるではないか！……到底勝てるとは思えない。 今はひたすら逃げ隠れするしかないか…と失望するが、そこに、彼の身を案じた女王アンドロメダが！ 果たして主人公は、世界最強の勇者ペルセウスを倒し、母の復讐を果たすことができるのだろうか……!?