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トリニティ。 そこは、未来の勇者を育成するために作り出された学園。 かつての勇者たちによる試練が無事に幕を引いてより半年、そこは、新たなる若者たちを迎えていた。 自らの力に、少なからず自信を持つ者たち。 誰もが勇者となった自分を夢見、その門をくぐっていく。 そしてその中に、人族の少女が一人いた。 かつて大いなる戦争を巻き起こした種族として、忌み嫌われる種族の少女。 白鷺皇女 (しらさぎ みこ)。 二年前、周囲の反対を押し切り、未来の勇者を目指してこの学園へと向かった兄の力となるために、彼女は今、トリニティの門をくぐる。 周囲から浴びせられる、蔑みと嘲りの視線。 負けるものかと高らかに名乗りをあげる少女へと投げつけられる、学園生たちの言葉。 「きゃああー! 白鷺先輩の妹さんなの !? 嘘っ、ぜひ今度紹介して !!」 「姫にい……あんた、いったい何やった !?」 確かな変わりを見せるトリニティ。 そこに集まり始める未来の欠片たち。 選ばれた勇者の妹。 いるはずのない、金の髪を持つ二人目の竜族。 そして、第五種族と名乗る謎の少女たち。 今、多くの期待に応えて、『TinyDungeon』 その後の舞台が幕開く。 勇者の扉を開けた少年は、その未来に何を成すのか。




