童貞の俺が女上司と出張に行ったら、部屋が同じだった件

少子高齢化社会による働き手の不足───。 若く有能な働き手を求める動きは全国的に広まり、外資系の大手医療器具製造会社タマチ電子もその例に漏れず、やる気のある社員を募集していた。 主人公――村上敏明も、その中の一人だ。 決して能力は高くないが、何事にも正面からぶつかって結果が出るまで体当たりを続ける彼が配属されたのは、 国内営業のトップを走り続けるマーケティング一課だった。 そこを取り仕切るのは課長である久家麗華と、有能な女性社員であるジュリア高野と結城沙織の二人だ。 最初はミスを連発する村上に苛立ちを隠せなかった久家たちだが、 めげることなくひたむきに仕事に取り組む彼の姿に次第に惹かれ始める。 そんな中、四人で出張に向かえば、なんとホテルの部屋が 1 室だけ予約できていない。 「「――なら村上、私たちの誰か相部屋でいいわよね？」」 その言葉に頷いた彼が選んだのは―― 童貞な部下と女上司のナイショで、甘い時間が始まった。